バンド活動
こんにちは、ソフトウェアエンジニアとして働いている鈴木です。今回は、私の日々の活力源となっている趣味のバンド活動について紹介したいと思います。
普段はJavaやAWSを使ったバックエンド開発に従事していますが、週末になるとギターを手に取り、ライブハウスのステージに立っています。平日は静かにキーボードを打つ指が、週末になると激しくギターの弦を震わせる。この対比が、私の中での絶妙なバランスを保ってくれています。
バンド活動を始めたきっかけ
大学時代に友人の誘いでギターを始め、社会人になってからもその情熱は冷めることなく続いています。プログラマーになりたいと思ったのも、実は中学生の頃に憧れていたバンドのホームページを自分で作りたいと思ったのがきっかけでした。今となっては、その両方が私の生活の一部になっています。
現在のバンドは社会人メンバー5人で構成されており、ロックを中心に時々ポップスやジャズのカバーも演奏しています。月に1回程度のライブ活動と、週末の練習が定例となっています。
創造性とエンジニアリングの共通点
音楽とプログラミングは一見まったく異なる分野のように思えますが、実は多くの共通点があります。どちらも「創造」するという行為であり、また「構造化」された思考が求められます。
コードを書くときには論理的思考と構造化が必要ですが、それは作曲や編曲でも同じです。メロディ、ハーモニー、リズムが組み合わさって一つの曲が完成するように、関数やクラス、インターフェースが組み合わさってシステムが形作られます。
また、バグを見つけて修正するデバッグのプロセスは、曲の練習中に見つかる不協和音や演奏ミスを修正していく過程と似ています。どちらも「完成形」に向けて繰り返し修正を重ねる作業です。
「音楽を奏でることは、プログラミングと同じく創造的なプロセスであり、規律と自由が同居する不思議な世界だ」
チームワークの大切さ
バンド活動で最も重要なのは、個々の演奏技術以上に「チームとしての一体感」です。これはソフトウェア開発チームでも全く同じです。どんなに優れたコードを書けるエンジニアでも、チームとして機能しなければ良いプロダクトは生まれません。
バンドでは、リズム隊とメロディ隊がきちんと噛み合わなければ曲として成立しません。同様に、フロントエンドとバックエンドの開発者が連携できなければ、ユーザーに価値のあるアプリケーションは作れません。
ストレス解消と創造性の源泉
高度に論理的な思考を必要とするプログラミングの仕事を続けているとき、時には脳がオーバーヒートしそうになることがあります。そんなときに音楽は絶好のリフレッシュ方法です。
ギターを弾き、歌い、仲間と演奏することで、右脳と左脳のバランスを取り戻せる気がします。むしろ、困難な技術的課題に直面しているとき、練習後や演奏後に突然アイデアが浮かぶことがよくあります。
エンジニアとしての成長にも好影響
バンド活動を続けることで培われたスキルや考え方が、エンジニアとしての私の成長にも好影響を与えています。
- 即興力と適応力:ライブ中の予期せぬ出来事に対応する能力は、本番環境でのトラブルシューティングにも活きています。
- 表現力:技術的なアイデアを伝えるときにも、音楽で培った「伝える力」が役立っています。
- 長期的な練習の継続:技術習得のための地道な努力を続ける忍耐力は、音楽でも開発でも同じです。
今後の展望
今後もエンジニアとしての仕事とバンド活動の両方を大切にしていきたいと思っています。目指すは、両方の分野でクリエイティビティを発揮し、互いに良い影響を与え合う関係です。
技術の進化とともに、音楽とテクノロジーの融合も進んでいます。将来的には、自分のエンジニアリングスキルを生かして音楽制作や演奏のための新しいツールやアプリを開発するといった取り組みにも挑戦してみたいです。
最後に、趣味を持つことの大切さを伝えたいと思います。特にIT業界は常に新しい技術が生まれ、学び続けることが求められる環境です。そんな中で自分自身をリフレッシュし、創造性を養う手段として趣味の時間を大切にすることは、長く健全にエンジニアとして働き続けるための重要な要素だと感じています。
みなさんも、仕事とは全く異なる分野に挑戦してみることで、予想外の相乗効果が生まれるかもしれません。ぜひ、自分だけの「バランサー」を見つけてください。